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檜原(ひのはら)村  チビる!大岩壁

檜原村を先月に続き再訪した。
島を除く、都内で唯一の「村」。
「チビりそうな岩がある」と地元の人に教えられていたためで、向かったのは神戸岩(かのといわ)。
JR武蔵五日市駅前のコンビニには、早くも薪(まき)が並んでいた。
この光景、約15キロ北西の奥多摩駅近くのコンビニでも見たことがある。
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西東京バスに揺られること約30分、神戸岩入口の停留所に到着。
ここから、ほぼ神戸川沿いに上り坂の舗装路を行く。
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間もなく、小さな滝が現れた。
滝というほどではないかもしれないが、まあ、いいさね。
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あれやこれやを撮りつつ、行く。
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そして、滝。
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また、滝。
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さらに、滝。
うんざりするほど、滝、滝、滝なのだよ。
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杉木立の道を行くと――、
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こんなところにも湧水が豊かに落ちていく。
道は常に清流とともにある。
せせらぎが絶えず聞こえ、ちょっと夢のような道行きだ。
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人にも車にもほとんどすれ違うことなく、
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目的地の神戸岩に到着した。
大した距離ではないと思うが、ゆるゆると撮り歩いたので、バス停から1時間かかった。
右手に見えるのが神戸岩(の一部)のようだ。
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好い感じに古びた橋が架かっている。
完成は昭和32(1957)年。関係ないが、前回の東京五輪の7年も前だ。
神戸岩へは橋の手前から入れるようだが、あえて、このまま橋を渡ってみる。
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うわ~、隧道(ずいどう=トンネル)が現れた。
おらの大好物である。
おらのヤル気スイッチ、オン!
さあ、行ってみよう。
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さほど長くはないが、明かりが皆無なので、距離感がつかめない。
出口がややカーブしており、見通しも悪い。
写真もピンボケですな。
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隧道を抜けると、神戸岩。
こちらは、その反対側だね。
おいおい、岩伝いにチェーンが向こうまで渡されているよ。
しかも、途中の道がグンと狭くなっている。
「チビりそうな岩」とは、このことか。
いや、実際、チビりそうだ。
でも、行くど。
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ここにも、滝。
だが、次第に余裕がなくなってきた。
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だって、これだぜ。
両脚で立つのがやっとの幅しかないところもあり、しかも、ツルツルして滑る。
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それでも、頑張って振り返り、何とかシャッターを押す。
全て右手だけで撮っている(左手はチェーンを握りっ放し)ので、ピンボケ写真を量産中。
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おのずと目に入る急流。
そして、激しい水音。
視覚と聴覚、さらに嗅覚(水や土、苔の匂い)すらキリキリと刺激され、クラクラする。
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ここで解説。
檜原村観光協会発行の資料によると、神戸岩はこの沢をはさんで向かい合う大岸壁のこと。
高さは、左が100メートル、右は80メートルで、岸壁の奥行きは60メートル。
名前の由来は、下流から見ると「戸岩(岩戸=岩の扉)」が開きかけているような姿に見え、この延長線上に神社(大嶽神社)があるため、ここを神域の出入り口と見立て、神域の戸岩=神戸岩となった――とする説が有力という。
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ここが最大の難所。
なんと、チェーンが一部ないのだ。
ここでも足下は容赦なくツルツルしており、おっさんビビりまくり。
よって、これまたピンボケ。
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まだまだ続く。
奥行き60メートルというと一見短そうだが、実に長く感じる。
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たどって来た道を、また振り返る。
下流からだと、確かに岩戸に見える。
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上の写真の横位置ショット。
どなたがチェーンを取り付けたのか知らないが、おらには大変な偉業に思える。
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ようやくゴールだ。
でも、神戸岩は最後までやさしくない。
ハシゴが雨で濡れてるじゃないか。
く~っ、目まいがする。
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やっとの思いで、ゴール。
振り返ると、ハシゴが何だか心許なく、改めてビビる。
いや、でも、楽しかった。
ありがとう、神戸岩。
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さて、ここからは一転、平和な写真に戻ります。
神戸岩入口のバス停まで戻り、今度は払沢(ほっさわ)の滝に向かった。
地蔵がお出迎え。
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この店で豆腐料理を食べたかったが、休みだった。
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途中を大幅に省略し、これが払沢の滝。
岩に腰かけている中央の人で、滝の大きさがお分かりだろう。
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滝見物を終えて、とっとと帰る。
バスは1時間に1本あるかないかなので、あまりノンビリできんのよ。
で、西日暮里の「花家」にて、ビールといつものラーメン、そしてデザートにあんみつ。
大好きな千葉・館山産のテングサを使った寒天が、たまらん!
猫がつまみ食いしているような写真になってしまったが。
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※「聖坂を往く・その2」は次回アップします。

わたしが書いた『東京街角 お地蔵・稲荷・石塔めぐり』では、都心部にたたずむ地蔵や狐像を、お守りする人々と共に写真で紹介しています。
よろしかったら、お手元に1冊!
by muffin-man | 2015-09-04 09:52 | おまけ
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