こんな注意書きが都電の車内に掲示されているのを知っているだろうか。
当ブログで以前も触れたが、撮るのは初めてだ。
「車内持込禁止の手回り品」が、いろいろ列記されているよ。
拡大してみよう。
右側の(イ)に、にわかに信じられないことが書かれている。
「銃用実包……二百個以内」
「銃用雷管付薬きょうについては四百個以内」
実弾のことなのか? この個数に収まるなら、車内持ち込みOKだとでもいうのか?
さらに左側の「ロ」には、なんと――、
「死体」
しかも、「その他の携帯品」に分別されている。死体が「携帯品」?!
そもそも、実弾や死体を車内に持ち込む乗客などいない。
いや、いたのかもしれない……戦時中は。
が、仮に当時の文面をそのまま流用しているのだとしても、なにゆえに……。
さて、話は変わって、下の写真は飛鳥山停留場で2006年2月に撮影。
右側の「昭和」な風景はとっくに消えました。
その飛鳥山公園では「アスカルゴ」が運行されています。
無料ということに加え、この乗り物のスゴいのは、テープで流れる女優・倍賞智恵子(北区アンバサダー)の車内アナウンス。
通り一遍のアナウンスではなく、内容が四季折々に異なるのだ。
この季節は、
「寒いですね。冬の飛鳥山はいかがでした?」
と、やさしく語りかけてくれる。このアナウンスを聞くために訪れる人もいるそうだ。
わたしが書いた
『東京街角 お地蔵・稲荷・石塔めぐり』では、都心部にたたずむ地蔵や狐像を、お守りする人々と共に写真で紹介しています。
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