カテゴリ:おまけ( 169 )

千葉・いすみ  海辺の地蔵堂

享保年間(1716~36)の流行り神仏の一つ、「岩船地蔵」が、ここ千葉県いすみ市の岩船地区にあると聞いて、出かけました。
当時、栃木の岩船山をスタートした人々が「練り」を仕立てて新潟や埼玉、山梨などを次々とリレー方式で村送りし、その先々で記念に建てられたという岩船地蔵。
千葉には三浦半島から海路渡ってきたそうだ=『歴史探索の方法 岩船地蔵を追って』(福田アジオ)から。

最寄りは、JR外房線・浪花(なみはな)駅。 無人駅です。
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駅から歩くこと約2.7キロ。
途中、「これぞニッポン」的な風景に出合う(実際には耕作放棄地も少なくない)。
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好いね、隧道(ずいどう=トンネル)
勝浦もそうだが、外房は隧道が多い。
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ほら、ここなんて素掘りだよ。
山をそのままくり抜いてる。
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こちらはもっとスゴい。
素掘りの隧道の先に民家がある。
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今度は、路傍のちょっと高いところに庚申塔。
それにしても、見知らぬ土地の2.7キロは長いね。
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ようやく漁港に出た。 岩船地蔵はすぐ近くのはずだ。
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向こうに、それらしき屋根が見える。 行ってみよう。
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お、これが岩船地蔵なのか?!
うしろは便所だ。 それも有料。
「管理費として一回に付き二〇円頂きます」と書かれている。 赤いのが料金箱ね。
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本物の岩船地蔵は、あの赤いお堂に安置されている。
が、残念なことに、8月の祭礼時以外は本尊を拝顔できないそうだ。 無念!
また、縁起を書いた案内板によると、地蔵は木造で、室町期の作という。
ん? 享保年間じゃないの?
案内板には、栃木や新潟と並ぶ「日本三岩船地蔵」の一つ、とあるのだが……。
※前掲『歴史探索の方法』は、ここの岩船地蔵について詳述していない。
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こちらは、お堂の横に建つ(岩船地蔵ではない)地蔵。
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合点がいかぬまま裏手に回ると、堤防の内側に巨岩、そしてその上に木が。
シュールな風景だ。
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階段を下りると、お、アキちゃん、久しぶり。
そういえば、隣の御宿町は海女(あま)で有名だ。
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岩船地蔵の真相も分からず、ご本尊も拝めなかったが、海辺に建つ真っ赤なお堂は好い。
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さて、海岸沿いを歩くと、絶壁の下に出た。
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うわっ、岩壁が崩落している。
地蔵を見た後なので、賽(さい)の河原をイメージしてしまうよ。
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わたしが書いた『東京街角 お地蔵・稲荷・石塔めぐり』では、都心部にたたずむ地蔵や狐像を、お守りする人々と共に写真で紹介しています。
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by muffin-man | 2014-05-12 23:24 | おまけ

柴又/江戸川/下矢切  五月万歳

秋葉原に買い物に行くつもりが、ふと気づくと、柴又にいました。
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帝釈天題経寺の玉垣に、寅さんやさくら、おばちゃんの名が。
昭和50年(1975)造立。「男はつらいよ」シリーズ第1作公開の6年後だ。
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さて、江戸川へズンズンと。
荒川も好きだが、江戸川も好いよ。
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桟橋(写真・中央)から矢切の渡しに乗って、江戸川を超えよう。
大人200円。
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川面を渡る風が気持ちいい。
五月万歳!だね。
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対岸(千葉県松戸市下矢切)の桟橋は、こんな感じ。
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土手へ。
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土手から下って現れるは、キャベツ畑。
そうそう、こんな風景を見に来たのよ。
田んぼもある。 ちなみに3年前は、こんな感じだった。
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さあ、そろそろ秋葉原に向かうか。
再び桟橋まで来ると、向こうから来る渡しに何と自転車が乗ってる。
乗船客が少ない時はOKだそうだ。
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by muffin-man | 2014-05-10 22:06 | おまけ

川崎  石仏の森に新緑満ちて

川崎のはずれに「首なし石仏」があると聞いて訪れました。
久しぶりに、自転車で。
都内の自宅からわずか約30キロ。 ウグイスが鳴き、キツツキが木を叩く音が聞こえるド田舎。 川崎は広いね。
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筍(たけのこ)がそこら中に。
「ここまで育っちゃうと、おいしくないよ」
撮影していると、道行く人に声をかけられました。 おいおい、盗掘なんてしないよ。
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迷ってしまい、田舎道を行ったり来たり。
たまたま遭遇した若いお巡りさんに道を尋ねた。
彼も転任してきたばかりで、よく分からないというので、彼が持っている住宅地図で2人で確認したところ……、
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どうやら、この先のようなのだが、まさか。
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半信半疑で進むと、あ、鳥居。
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階段を上ってみよう。
巨大な筍(左)がお出迎えだ。
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鳥居のかたわらに石像が並んでいる。
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ん? 石仏なのか?
どれも摩滅が激しく、像容がはっきりしない。
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だが、本当に石仏だ。 首がない。
よく見ると、手を組み合わせているのが辛うじて分かる(右の2体)。
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石像は計8基あるが、こちらは庚申塔。
青面金剛(しょうめんこんごう)像が確認できる。
天明8年と刻まれている。 1788年だね。
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いたるところ竹藪。
ここは廃寺の跡というが、昔はどんな風景だったんだろうね。
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さらに奥へと進む。
階段がもう1つ見えてきた。
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墓場だ。
江戸期のものが多いが、明治~昭和期の墓石もあった。
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観音像は元禄3年(1690)造立。
先ほどの庚申塔より100年近くも古い。
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墓地はもう1カ所ある。
石仏の首?が土に埋もれていたので、掘り起こして差し上げた。
かれこれ2時間ほど森の中にいたが、わたし以外誰も来ず、ウグイスが鳴くのみ。
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「首なし石仏」や「首なし羅漢」というと、維新期の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の結果である、とする説が一般に流布しているが、実際には地域によって事情が異なるようだ。
関東ではこの他、七輿山古墳(群馬)の「首なし羅漢」も知られています。
そうした諸々は、別の機会に。
ところで、わたしが書いた『東京街角 お地蔵・稲荷・石塔めぐり』では、都心部にたたずむ地蔵や狐像を、お守りする人々と共に写真で紹介しています。
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by muffin-man | 2014-05-02 21:11 | おまけ

七輿山古墳  桜に抱かれて

群馬県藤岡市の七輿山(ななこしやま)古墳にやって来ました。
お目当ては、古墳に安置されているという五百羅漢なんだが、この桜!
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古墳全体が桜に包まれている。
ピークは過ぎたようだが、やはり東京より遅い。
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古墳は小山になっている。
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羅漢はその中腹にいらっしゃった。
桜に抱かれるように。
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お気づきだろうか。
羅漢さん、首がない。
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ほとんど、こんな状態だ。
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椿の樹下。
あれも、これも、首がない。
諸説あるようだが、それはまた別の機会に。
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話は前後するが、古墳へは上信電鉄・山名駅で下車する。
駅舎と車両のカラーがマッチしてるね。
なお、群馬サファリパークのラッピング車両も見かけたよ。 シマウマ柄です。
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駅舎の横には、最近すっかり見かけなくなった「悪書追放ポスト」。
ちなみに、車内アナウンスによると山名は、英語のbananaと同じイントネーションです。
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上信電鉄の始発・高崎駅には館林出身、花袋先生のポスターが。
6月15日までか。 行きたいな。
『東京近郊 一日の行楽』は、大好きな一冊だ。
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遅い昼メシは、駅構内の立ち食いそば屋で。
春菊天そば+そぼろ飯のセット500円をいただいた。 おいしゅうござんした。
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by muffin-man | 2014-04-09 22:47 | おまけ

川崎  かなまら祭り

「かなまら祭り」に誘われ、川崎大師駅前の金山神社に赴きました。
境内は神輿(みこし)行列を待つ人、人、人。
向こうにピンクのと、さらにその先に黒々としたものが見えます。
ナニ、ですな。
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行列が始まった。なんとはなしに、一般的な神社の神輿行列と空気が異なります。
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来た。
黒いのが神輿に乗ってる。
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ぶっとい! テカテカしてる!
そして――、
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ピンクも来た。
担ぎ手は、おネエたちだ。 かけ声が力強いぞ。
「かなまら! でっかいまら!」
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「かなまら祭り」とは「金山(神社)」+「まら」というわけですな。
縁起などについては省略。 適宜検索してみて下さい。
ところで、わたしが書いた『東京街角 お地蔵・稲荷・石塔めぐり』では、都心部にたたずむ地蔵や狐像を、お守りする人々と共に写真で紹介しています。
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by muffin-man | 2014-04-06 20:07 | おまけ

茨城・稲敷  竹林と桜花の五百羅漢

五百羅漢がいらっしゃると聞き、JR常磐線と路線バスを乗り継ぎ、瑞祥院にお邪魔しました=代休の本日31日(月)。
寺の裏山に安置されているいう。 ふもとの階段で迎えて下さった。
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鬱蒼と、竹林。
ここを抜けると頂上で、そこに羅漢さんが……見えてきた。
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わ、さすがにスゴい数。
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整然と。
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竹林に向かって。
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東京都心は昨日、桜が満開となったが、ここではまだ6分咲き。
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それでも、羅漢をやさしく彩る。
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えへへ。
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小野川が望める。 その先は霞ヶ浦だ。
直線距離だと、上野から約56キロ。
というと近そうだが(実際、チャリでもこの距離なら楽チン)、あくまでそれは机上の話。
実際には、JR常磐線・土浦駅からバスで延々50分もかかった。
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by muffin-man | 2014-03-31 19:52 | おまけ

千葉・富津  続・戦争遺跡を見に行く

久しぶりに富津公園を訪れました。
北側の海沿いに歩くと、お、正面のあれは?!
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戦中、「観測壕」「監視所」と呼ばれた構造物です。
左側が入口で、右側および奥に開けられた横長の穴は「銃眼」といい、この穴から銃砲器の試射の様子を観測したそうだ。
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内部から銃眼を見る。
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前回は、こちらまでは足を向けなかったので、この観測壕を撮るのは初めてです。
それにしても、波打ち際からこんなに近い。
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戦前の遺構なので、コンクリートも鉄筋もボロボロ。
が、潮風にさらされた場所でも、これだけの状態を21世紀の今日まで保っていることにむしろ驚く。
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富津岬の突端にある展望台から西側を望む。
左上の海上に見えるのが第1海堡(かいほう)。
明治期の半ば、外国の軍艦から首都を防衛するため、人工の島に造られた砲台です。
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このあたりは遠浅のため、第一海堡まで歩いて渡るツワモノもいるようだ。
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先ほどの場所に戻り、周囲を捜索すると、枯れ草に埋もれてもう1基。
「ボウズ」と言われるタイプの観測壕です。
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入口側に回ると、こんな感じ。
階段状になっていますが、階段ではありません。
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内部は荒れています。
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by muffin-man | 2014-03-20 01:31 | おまけ

埼玉・飯能  山頂でUFOを待つ

天覧山(てんらんざん)に登りました。標高195メートル。手軽なハイキングコースです。
が、途中、こんな狭くて歩きにくい場所も。
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十六羅漢などが、山道沿いおわします。
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岩壁に、観音像や地蔵もいらっしゃる。
幾体も、木漏れ日に映し出されて。
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崩壊した肩から上を、あとから新たに造ったのだろう。
見るからにアンバランスだが、それがかえって信仰心の厚さを物語っている。
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あっという間に頂上。
飯能市街地と、地平線の左側に東京スカイツリーがかすかに見える。

実は、ここは三島由紀夫『美しい星』(1962年)の冒頭に登場する。
自ら宇宙人と信じる家族が冬の深夜、天覧山の頂上で「数機の空飛ぶ円盤」の登場を待つ、という設定だ。
若い頃読んだときは「三島流SF」などと言われていたように思うが、今読み返すと、SFでも何でもなく、異色の文明論だね。
残念なことに、羅漢については一言も触れていない(登山ルートは作品執筆当時も今も変わっていないはずだが)。
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by muffin-man | 2014-03-12 11:34 | おまけ

市川/松戸  春はどこに来た?

代休の本日、市川市国府台まで撮影に出かけたついでに=3日(月)。
早咲きの河津桜ですな。
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江戸川の土手から松戸方面を望む。
いつも思うが、ここが東京・大手町から直線でたったの13キロとはね。
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東京湾はすぐそこだ。
おらはこの土手が好きでの。
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by muffin-man | 2014-03-03 17:57 | おまけ

綱島  ゆるゆる新年会

今日は写真仲間の新年会。
会場はここ「綱島ラジウム温泉東京園」、通称「綱島温泉」なのだ。
横浜なのに、なぜか「東京園」。
細かいことは気にせず、さ、入るべ。
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おっと、いきなり飛び込んできた、この光景。
まるで湯治場じゃないか。
そこここで客が無造作に横たわっている。
そういえば昔、北海道の秘境・二股(ふたまた)温泉でも似たような光景に遭遇したな。
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将棋台があったり、
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古いのか新しいのかよく分からないコーク(瓶、1本130円)の自販機があったり。
ちなみに、綱島温泉の開業は昭和21年(1946)。
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庭が広く、初夏は気持ちよさそう。
向こうに見えるのが、われらが新年会会場の大広間だ。
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大広間は館内に4つ。
なんと、飲食の持ち込み可だ。
予約などなく、テキトーに座ってよし。
だから、おらたちも含め、老若男女がダラダラなごむ、なごむ。
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宴が始まり、楽しそうな同志。
手前のじいさんじゃないよ、舞台の美脚ガールだよ。
今回参加した2名の写ガールたちは大広間の人気者となり、カラオケ代(1曲100円)をじいさんたちからプレゼントされていました。
「おひねり」かっての。
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厨房もあり、メニューも豊富で安い。
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魚肉ソーセージもあるでよ。
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ユルさ加減がクセになりそうな綱島温泉。
Tシャツのイラストも「昭和」すぎる!
また、行くべ。
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ところで、わたしが書いた『東京街角 お地蔵・稲荷・石塔めぐり』では、都心部にたたずむ地蔵や狐像を、お守りする人々と共に写真で紹介しています。
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by muffin-man | 2014-01-30 10:28 | おまけ