ヤボ用で近くに来たのをこれ幸いと、永井荷風がかつて住み暮らした 『 偏奇館 』(ぺんきかん)跡を訪ねました=18日(日)。
六本木1丁目駅を降りると、目の前に、『 泉ガーデン 』(45階建て)がそびえています。

おっと、路上の公共案内図に偏奇館跡 (左下) も載ってます。
こりゃあ、迷わず行けそうだ。

東京大空襲で偏奇館は焼亡しましたが、道源寺 (写真・左) は残りました。
荷風は当夜、この坂(道源寺坂)を下り、避難しました。

案内図通りに来たけど、外資の看板じゃん!

――その数メートル先に碑がありました。

偏奇館は崖の上にあったそうです。 荷風は眼下の眺望を愛し、1917~59年の日記 『 断腸亭日乗 』 に窓から見たスケッチまで添えています。
この界隈の風景について川本三郎は、著書 『 荷風と東京 「断腸亭日乗」私註 』 の中で、
「いまでもアークヒルズの隣接地とは思えないような古き良き、静かな町である。(中略)細く、曲がりくねった道が、車が入ってくるのを拒んでいる」
と書いています。
でも、これは1996年時点の話。 2002年に泉ガーデンが竣工して風景は一変、崖は高層ビルの谷間に埋め込まれてしまいました。
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