カテゴリ:新宿/渋谷/原宿( 81 )

西新宿  天神さんよぉ、ゴムひも買ってくんねえか

成子天神の社務所に掲げられていました。神をも恐れぬ押し売りがいたんですね。
『淀橋警察署』 は1969(昭和44)年に、現在の 『新宿警察署』 に改称されました。よって、この 『お断り』 はそれ以前のもの、ということになります。
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昔のサザエさん(アニメでなく漫画本)には、押し売りがよく登場した。唇の分厚いゴリラ顔で、目はギョロリとして、雪駄に腹巻き姿だったような気がする。
ガキの頃、実際にそんな格好をした押し売りが実家(中野)に来た。玄関でおふくろにスゴんでいたが、『110番しますよ』 と言ったら、何か捨て台詞を残して立ち去った。
今思うと、寅さんのいでたちともカブる。現代の振り込め詐欺やフィッシング詐欺などに比べると、相手の顔が見える分、まだ牧歌的だったかもね。

ネットで調べてみると、昭和30年代の前半から半ばにかけて、『押し売り防止条例』 が各県で相次いで公布されており、この時代に全国的に社会問題化したことが伺える。
だが、実家に押し売りが現れたのは、恐らく昭和40年前後。東京は、“押し売り解放区” だったのか。

懐かしき 『淀橋』 の住居表示は、igu-kunさんの 『非天然色東京画 』 にも。
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by muffin-man | 2006-10-12 21:23 | 新宿/渋谷/原宿 | Comments(22)

新大久保  東京ってのは、そうやって出来てきたんだ

遊園地のチケット売り場ではありません。新宿公共職業安定所・高田馬場労働出張所です=8日(日)撮影。
日雇い労働者たちの求職を受け付けています。写っていませんが、周囲を鉄板で覆われ、入口も二重に柵がしてあります。
このため、間もなく移転して建物が撤去されるのだろう、だったら記録しておこう――と、金網の間からカメラを向けました。すると、背後から男の声で、
『何、撮ってんだ?』
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この界隈が懐かしくて撮っている、と話すと、男は、
『このへん、いろいろとうるさいから、ちょっとね』
と、安心したようだ。50代半ば。近くの建設現場で働いている、という。出張所が柵などで覆われているのは、すぐそばの道路工事の関係で、業務は続けられている、という。

小学5~6年の頃(約35年前)、ワケがあって毎週日曜の朝に、山手線で新宿から大塚まで一人で通った。新大久保駅を過ぎると、西戸山公園や路上に男たちが何百人も集まり、いくつもの屋台から湯気が上がっていた。丼メシをガシガシ食う男、タバコを手に何か怒鳴っている男、仲間と話し込んでいる男……。子供心に、彼らのエネルギーに圧倒された。

一帯が 『寄せ場』 である、ということは高校に入ってから知った。事情通の同級生が、
『集まってくるのは、仕事が欲しい労働者さ。手配師が労働者を集めるんだ』
と、解説してくれた。通学路などにあった簡易宿泊所が、彼らのねぐら。界隈は、この出張所を中心に日雇い労働者が集まる “ミニ山谷” だったわけだ。

しかし、男は言った。
『出張所に来る連中は、今じゃもう数えるほどだね』
今でも早朝、手配師を頼って50~60人は路上に集まるが、昔に比べれば激減し、男たちの活力供給源だった屋台も、消えて久しい。

彼と話すそばから、着飾った若い女性が甘い香りを残して通り過ぎ、カップルや子連れ夫婦らも楽しげに行き来する。不細工なくせにやたら清潔そうな犬が、足下にまつわりつく。新大久保方面へちょっと歩けば、ピカピカの高層マンションがそびえている。秋空がまぶしい。

『知ってるかい? 西新宿の高層ビルなんて、作業してた連中が十何人も死んでるんだよ。東京ってのは、そうやって出来てきたんだ』

今でもたまに、彼の現場に、『今日だけ雇ってくれ』 と突然、見ず知らずの男が仕事を求めてくるという。さすがに、昔のようには簡単に雇えない。だが、
『千円札を渡して、帰ってもらうんだ。冷たく追い返すってのもナンだからさ』
(新大久保シリーズ終わり)
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by muffin-man | 2006-10-10 23:54 | 新宿/渋谷/原宿 | Comments(14)

新大久保  ミントの香りでむせ返る百人町

大久保通りと高田馬場方面に挟まれた西武新宿線沿いの路地にやって来ました。
界隈は再開発が進んでおり、かつて民家や簡易旅館などが密集していた路地も、ポッカリと小さな空き地を広げています。1970年代後半の高校時代になじんだ風景は、消えてしまったようです。
と、思いきや……。
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深呼吸しなくても分かる。匂ってる、匂ってる、ロッテのガム工場=写真左。
あの頃の風景はすっかり変わっちまったけれど、工場とミント系の甘~い匂いだけは全く変わらない。今も街全体が香ってる!
嗅覚の記憶ってのはスゴいね。この香りを嗅いだだけで、路上で寝ている労務者を避けながらダラダラ通学した、あの頃が一瞬にしてよみがえる。学校中に、あの甘くベチャベチャした匂いが漂っていたもんだ。特に夏はキツいんだ、あの香り。返す返すも、素晴らしき教育環境よ。
(新大久保シリーズ、次が最後だよ)
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by muffin-man | 2006-10-10 06:28 | 新宿/渋谷/原宿 | Comments(14)

新大久保  歌舞伎町に続く路地

大久保通りと職安通りに挟まれた、西武新宿線沿いの路地(百人町)。奥が新大久保駅方面で、手前方向にどんどん行くと歌舞伎町です。
例のゴミ箱が、ここにもあります。その隣には、『おとめ荘 宿泊』 と書かれた看板もあります。界隈は昔、小さな飲み屋や簡易旅館、連れ込み宿が居並ぶ、アヤしげな一帯でした。
おいらの高校は新大久保にありました。ここは、授業を抜け出しては歌舞伎町に遊びに行く際に通った路地でもあります。
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『彦左小路』 と書かれた薄汚れた電飾と、『1泊500円』 と書かれた、煮染めたような旅館の看板を今でも覚えている。高校への行き帰りの山手線から毎日見えた。『試験に出る英単語』 を覚えるよりも、その刷り込み効果はスゴかったわけだ。
彦左小路は、新宿ゴールデン街を二回り小さくしたような飲み屋街。1泊500円の旅館は、労務者専用の簡易旅館だった。それらが建ち並んでいたのが、この路地だ。
ほかにも安宿などがあったのだろうが、覚えていない。この 『おとめ荘』 も記憶にない。ここを通るのは、歌舞伎町に急ぐ時にほぼ限られていた。健康不良高校生たちは、路地に構っているヒマなどなかったのだ。

新大久保駅から高田馬場にかけての横丁には、簡易旅館がかろうじてまだ数軒ある。母校のある一帯は、要するにそういう街だった。この道にも通学路にも、男たちがよく寝ていた。今思っても、素晴らしい教育環境だ。
だが現在、拡幅計画が進められており、ご覧の通り、昔日の面影を残すのは、この看板とゴミ箱くらいとなった。
(新大久保シリーズ、ちょっとだけ続けます)
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by muffin-man | 2006-10-09 08:20 | 新宿/渋谷/原宿 | Comments(16)

渋谷  109裏

109の裏手にある『パン屋』です。今はもう営業していないようです。
割と有名なようですが、おいらは3週間前の夏休みに初めて知りました。
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lucca-truthさんのわがママのおでかけフォト日記では、より接近して撮っています。
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by muffin-man | 2006-09-04 06:46 | 新宿/渋谷/原宿 | Comments(16)

渋谷 センター街で暮らす

若者でにぎわうセンター街も、路地に一歩入ると、そこはもう、ニャン吉(勝手に命名)のホームグラウンドです。
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〈 センター街のダテ男 〉
ニャン吉を撮っていると、若者が、
『おたくの猫っスか?』
と、声をかけてきた。
鼻の下に薄くヒゲを生やし、斜めに吊り上がったサングラスをかけた、いかにも今ふうのダテ男。白いシャツの下からは銀色のネックレスが覗いている。
『いいや。ただのノラだろうよ』
『何だ、違うんスか。こいつ、さっきまで首に血がにじんでたから、手当してやったんスよ』
近くで働いているという彼の話では、ニャン吉はここ数日、この路地に出没するようになったそうだ。よく見ると毛並みがいいので、もともとノラではなく、最近まで誰かに飼われていたに違いない、と。
『腹空かしてるだろうから、これ』
ダテ男は、手にしたコンビニの袋からペットフードの缶を取り出し、袋をテーブルクロス代わりに、中身を開けた。
『自分に甲斐性があれば、飼ってやるんスけどねえ』
甲斐性? その風体とはミスマッチな言葉が可笑しかった。
かがみ込んだサングラスの隙間から、瞳が見えた。ちょっと困ったような目をしていた。
若者はニャン吉に、
『もう戻んなきゃ。あばよ。また来てやるぞ』
と言い残して、去った。
ふふふ、カッコいいぜ。好きだよ、あんた。
ニャン吉は、猛然とペットフードを食べ始めた。
そうして食べ尽くすと、ビルとビルの隙間へ鮮やかに消えていった。
猫の写真
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by muffin-man | 2006-08-18 08:31 | 新宿/渋谷/原宿 | Comments(10)

新宿  歌舞伎町で入道雲を追う

新宿5丁目界隈で、ふと空を見上げると、入道雲が!
うれしくなって、“撮影適地”を探しているうちに、いつの間にか、歌舞伎町に。
そうしてウロウロしているうちに、入道雲は姿を変え、ちょっと迫力がなくなってしまいました。
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入道雲を追いかけている、まさにその時、東口では、『新宿エイサーまつり』なんてイベントが開かれていたんですね。lucca-truthさんのブログ『わがママのおでかけフォト日記』では、その様子が活写されてます。おいらも、こっちに行くべきだった……。
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by muffin-man | 2006-07-29 22:19 | 新宿/渋谷/原宿 | Comments(2)

原宿  ジーンズの女

スポットライトを浴びた歩道をジーンズの女が駆け抜けていきました。
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by muffin-man | 2006-07-27 06:34 | 新宿/渋谷/原宿 | Comments(2)

原宿  ブルーライト“勤労篇”

表参道の鮮やかなブルーの奥で、その人は人知れず働いていました。
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路地裏の原宿は、lucca-truthさんのブログ『わがママのおでかけフォト日記』が活写しています。
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by muffin-man | 2006-07-26 23:12 | 新宿/渋谷/原宿 | Comments(4)

原宿  バルーン

何をトチ狂ったか10年ほど前、青山の『シナリオセンター』で映画の脚本の勉強をしたことがあります。
週1回の講義の帰り、原宿まで一人ブラブラ歩いたものです。
意外にもこの街は、路地裏に古い木造の民家があったりして、“昭和の残照"が漂っています。

が、今日は、繁華な表通りを攻めようと歩きました。ご存じ、ラフォーレ原宿です。
……大して収穫はありませんでした。
いつか路地裏を攻略してみます。
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by muffin-man | 2006-07-23 22:10 | 新宿/渋谷/原宿 | Comments(3)