2017年 08月 14日 ( 1 )

北海道夕張  炭鉱遺跡を往く・その1

夕張へ行こう、と思い立ち、夕張フォレストユースホステル(YH)を予約しました。
夕張は30年以上前、仕事で何度も訪れた街です。
レンタカーで新千歳空港から向かったYHは、美しいたたずまいでした。
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夕食には気前よく夕張メロンがドーンとついていた。
料理はうまいし、酒の自販機もある。
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庭には、サクランボに似た小さなリンゴが実っていました。
ヒメリンゴ
ジャムにするそうです。
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さて、旅の目当ては、YHから車で約6キロの旧北炭清水沢火力発電所。
1926年(大正15)から1991年(平成3)まで、炭鉱会社の北炭(北海道炭礦汽船)が操業していた発電所です。
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90年以上前の施設だけに、すさまじい老朽ぶり。
だが、冬の過酷な気候のことを考えると、よくぞ崩壊せずに残っているものだ、とむしろ思う。
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しいて最寄り駅と言うと、JR石勝線の清水沢駅。
だが、現地へは車で行かなければならない。
ちなみに、この駅はかつて三菱石炭鉱業の石炭を運ぶ大夕張鉄道線も運行されていたが、1987年(昭和62)に廃止された。
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旧北炭清水沢火力発電所に行く前に、近くの清水沢炭鉱ズリ山に向かう。
ズリとは、採炭時に出る石炭以外の不要な岩石で、廃棄され積み上げられたのがズリ山。
北海道では「ズリ」というが、九州の炭鉱では「ボタ」と称された。
NPOにより、2011年から草刈りや階段の設置などの整備が進められている。
ありがとうございます。
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足下は全て「ズリ」。
黒いが、石炭ではない。
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頂上に到着した。
高さ60メートル。
かなり高く感じる。
中央の建物が旧北炭清水沢火力発電所。
往時はこの数倍も巨大だったが、解体され続け、現在の姿になった。
当時の全景写真を見ると、ピンクフロイド『アニマルズ』1977年)のアルバムジャケットに使われた英バタシー発電所に似ている。

さあ、行こう。
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ここが入口。
所定の場所に車を止め、歩いてここまで来る。
旧北炭清水沢火力発電所は廃屋ではない。
地元の企業が所有し、実際に作業をしており、地元の団体が夏場に限って一部施設を公開しているのだ。
無断で立ち入ることはできない。
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配電盤室。
ドアも何もない入口を上がると、いきなりこの風景が広がっている。
もちろん無人だ。
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「かつて想像していた未来世界」――計器などが整然と並ぶ様子を見ていると、そんなイメージが浮かぶ。
子ども向けSF小説の挿絵に出てきたような。
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操業時の写真(撮影年不詳)が壁に貼ってある。
「かつて想像していた未来世界」のイメージそのものじゃないか。
少年が操作しているように見える(そんなはずはないが)。
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メーカーの名前なども確認できる。
日立製作所。
無線機かな。
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戦前の昭和14年(1939)製造。
芝浦製作所とあるが、現在の東芝だろうか。
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富士電機製造。
現在の富士電機だとすると、一般には自動販売機でなじみがあるね。
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床には苔が生えている。
冬場は、破れた窓から吹き込む雪がかなり降り積もるだろう。
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2階もある。
階段の意匠が工芸品のようだ。
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「その2」につづく=16日(水)夜アップ予定

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by muffin-man | 2017-08-14 19:10 | おまけ