文京区春日  小石川・牛天神裏の青春

永井荷風が小説 『 問わず語り 』 で描いた街を歩いてみました=3月31日(土)。

時代は、関東大震災 (1923年) から戦前にかけて。
美術学校の学生ら若者3人が、
『 牛天神の裏に家を借りて無頼気ままな生活をしていた 』

その牛天神 (うしてんじん) の入口が、こちら。 階段を上ると境内です。
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『 江戸川の方面から来ると、安藤坂の下から牛天神の岡に添い、崖のふもとを巡る急な坂を登りきって、富坂上の電車通へ出ようとする静な片側町だ 』

こちらは、牛天神坂。
目と鼻の先に東京ドームがありますが、夜は暗く、森閑としてそうです。
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彼らの隣家に、20代の美しい姉妹が引っ越してくると、
『 一日も早く交際の糸口を見つけたいものだと、めいめい其機会を窺っていた 』
そうして、例によって“荷風節”が……。

小石川の伝通院まで来ると、近くの空き地?に小さな祠 (ほこら) が。
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小説に描かれた当時、界隈は小石川仲町 (1~2枚目) 、小石川表町 (3枚目) という町名でした。
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by muffin-man | 2007-04-06 22:19 | 本郷/小石川/春日/神楽坂 | Comments(32)
Commented by lucca-truth at 2007-04-06 22:49
こんばんわ
とても小石川には見えません。
牛天神坂なんか、うっそうとして荷風さんの頃と
ちっとも変わってないような気がしてきます。
Commented by jitensya7 at 2007-04-06 23:04
伝通院の近所は歩き回ったことがあり、この祠も見覚えがあります。しかし牛天神は知りませんでした。こんなに寂しそうな坂道も知りませんでした。
Commented by 風俗散歩 at 2007-04-06 23:37 x
いよいよ荷風散歩、始まりましたね。
荷風先生も、階段や坂道がお好きだったようですね。
Commented by nobulinn at 2007-04-06 23:58
こんばんは。
どのお写真も、東京ドームのすぐ近くとは思えない風景ですね。
ほんとにうっそうとしていて、夜道はかなり寂しそうです。
3枚目の小さな小さな祠には、驚いてしました。
いつくも並んでいるのですね?
Commented by AABB at 2007-04-07 14:28 x
うーん、大昔には白山の辺に通っていましたので、巣鴨や駒込あるいは水道橋など、結構色々と散策したつもりでしたが。牛天神には行ったことがなかったような・・・。

この風景が今でもあるのですか、あるのですね。白山の頃が懐かしいというよりも、あまり裏道を歩かなかったせいか、新鮮な(?)、原風景としての懐かしさを感じます。
Commented by henronin at 2007-04-07 17:10
今残されている「牛天神坂」は荷風先生の為に残されているように見受けられます、よくぞ残った、よくぞ残したと思います。
Commented by Rambler5439 at 2007-04-07 19:49 x
1枚目に写っている下見板張りの家はどんなたたずないなのだろう? と気になって仕方がありません。小石川や春日は、1/10000地形図の「上野」「日本橋」「池袋」「新宿」の境界部分に位置しているため、ルート確認が面倒でどうしても足が遠のいていたのですが、先日の床屋さんといい見どころが沢山ありそうですね。近いうちに出撃してきます。
Commented by かける at 2007-04-07 21:42 x
小石川辺りでもまだこんな風景が残ってるもんなんですね
雰囲気もなんか都内ではないみたい
Commented by haru-155 at 2007-04-07 21:45
今晩は!階段と坂の描写が良いですね♪1枚目の木造建築、大空襲がなかったら、荷風先生の頃から会ったような気がしちゃいます!東京ドームのそばに、こんなにひっそりした印象の坂があったんですね!

3枚目はおいなりさんかな?!小さな赤い鳥居が可愛いですね♪後ろにも二つありますね(^^)
Commented by 太郎 at 2007-04-07 21:55 x
牛天神坂、左に石積み右側はレンガ積み
んなかなかの雰囲気、夜は歩けないなあ^^;
東京の真ん中とは思えない風景です。
Commented by KENT at 2007-04-08 00:07 x
こんばんは。
なるほどです。永井荷風の小さな旅みたいで、おもしろかったです。
それにしても、東京ドームの近くに、まだこの様な風景が残っているとは?
マフィンマンさんならではの作品だと思いました♪
Commented by aoi_color at 2007-04-08 01:00
「牛天神社」はやはり『牛』を祀っているんでしょうか?
階段脇の古民家は味わいがありますね。
幅の細い坂道に明治の頃でしょうかレンガの基礎らしき物が見えますが、
どこか鎌倉にでもありそうな獣道的な風情が感じられます。
最後の祠群、鳥居がやけに小さいのは意味がありそうです。
マフィンマンさんガリバー状態だったのではないでしょうか。
Commented by rrb at 2007-04-08 01:37 x
こんばんはm(..)m

荷風散策ですか!
それは楽しそうですねぇ(^^)
アタイも「京都迷宮案内」でもしてみようかなぁ…。
って、テレビのまんまですね(^^)

そろそろ何かの本でも読んでみようかな…f(--;
Commented by takuji-Fan at 2007-04-08 08:00
>永井荷風が小説 『 問わず語り 』 で描いた街を歩いてみました
それって素晴らしいことですよね!
僕もいつかはやって見たいです。
Commented by nen_randir at 2007-04-08 11:13
こんな町歩きいいですね(^^♪
荷風の書いた町を歩くのは楽しそうですね。
東京ドームの近くなんですか?
いいところが残っているんですね(^^♪
Commented by マフィンマン at 2007-04-08 23:57 x
lucca-truthさん
春日には中央大学理工学部のキャンパスなど大きな施設がいくつかあるため、昔のたたずまいは望むべくもないのですが、「問わず語り」の舞台は、わずかながらですが、かろうじて残っています。
すいません。おいらの表記ミスで、『 牛天神坂 』 ではなくて、『 牛坂 』 の誤りでした。
Commented by マフィンマン at 2007-04-08 23:57 x
jitensya7さん
春日も小石川も、旧町名では同じ小石川なのですが、牛天神のある春日1丁目は、春日通りを挟んで伝通院とは反対側で、東京ドームや小石川後楽園などにより近いところです。
1~2枚目の界隈は、日中でも本当に静かです。
今度、この坂を夜、上ってみますね。
Commented by マフィンマン at 2007-04-08 23:57 x
風俗散歩さん
若い頃は「文学散歩」なんて小バカにしていたのですが、実際の作品と古地図、現代の地図とにらめっこした後、現地を訪れて撮る――という一連の行為が結構愉しいです。
「問わずがたり」の主人公が住んだ場所は、実際にはこの写真のあたりではないのですが、かなりの確度で特定できたつもりです(絵にならないので撮ってませんが)。
Commented by マフィンマン at 2007-04-08 23:58 x
nobulinnさん
1~2枚目と最後の祠の写真は、ちょっと離れているのですが、旧町名で言うと、同じ小石川地区です。坂というか、ほとんど崖(がけ)と呼べるような風景が残ってますよ。
いくつもある祠の由来などは不明です。現地で探したのですが、由来を示す案内板や碑などは一切ありませんでした。ちょっと不思議な光景なので、撮ってみました。
Commented by マフィンマン at 2007-04-08 23:58 x
AABBさん
牛天神は正確には、「牛天神 北野神社」と言い、先ほど確認したところ、ナンと公式ホームページを開設しています。「牛」の由来などが書いてありました。
関東大震災や東京大空襲など度重なる災厄にもかかわらず、東京でも寺社は昔のたたずまいをしぶとく保っていますよね。昔の小説の舞台を訪ねるには格好のポイントです。
Commented by マフィンマン at 2007-04-08 23:58 x
henroninさん
牛天神は崖の上にあります。そう言えば、荷風がらみで先日アップした虎ノ門の「八幡神社」も崖の上でした。崖上ってのは、大地震や空襲にも強いのでしょうかね。
いずれにしても、寺社は都内でもかなりの確率で昔のまま残っているので、“下風文学散歩”の折にはポイントになります。三ノ輪の浄閑寺も、荷風はよく訪れましたよ。
Commented by マフィンマン at 2007-04-08 23:59 x
Rambler5439さん
下見板張りの家、実は撮ってます。
ただ、表札がドーンとハッキリ写ってしまったので、投稿を自粛したのです(空き家でなく、現役です)。街撮り者なら間違いなく大喜びしそうなたたずまいです。
そして、ふふふ、さらにその奥も……。ぜひ、実際に足を運んでみて下さい!
Commented by マフィンマン at 2007-04-08 23:59 x
かけるさん
1~2枚目の界隈は、そんじょそこらの都内の街と同様に、マンションなどに囲まれているのですが、ここだけポッカリと「昭和」が残っていました。
荷風作品を読み込み、古地図と現代の地図を比較したうえで現地を訪れたのですが、驚くほど昔をホーフツとさせるような一角で、実に愉しい街撮りでした。
Commented by マフィンマン at 2007-04-08 23:59 x
haru-155さん
古地図と現代の地図を見比べながら現地に赴きましたが、ビンゴ!って感じでした。
都内でも寺社だけは昔のまま残っていたりするので、こういう文学散歩の場合、重要なポイントになるということを発見しました。
坂と崖――荷風先生が愛した東京の重要アイテムです。
Commented by マフィンマン at 2007-04-09 00:00 x
太郎さん
実は昨日、現地を再訪してもう一度確認したところ、このレンガは、ここだけポツンとあるのではなく、この草々のうしろはレンガがビッシリ積まれ、その上に民家が建っていました。
もともとの由来などは全く分かりませんが、相当古いことだけは間違いありません。
実に不思議です。
Commented by マフィンマン at 2007-04-09 00:00 x
KENTさん
この一角は、まさにエアポケットです。おいらも現地を訪れて、驚きました。
ちなみに、荷風先生はこの近くで生まれ、13歳まで過ごしました。
このため、いろんな作品で小石川について触れており、今後の「荷風文学散歩」のネタに事欠きません。40も半ばを過ぎて文学散歩するなんて、思いもしませんでしたが。
Commented by マフィンマン at 2007-04-09 00:00 x
aoi_colorさん
牛天神には、牛の形に見えなくもない由緒正しい石がドーンと置いてあります。公式HPもありますよ。
レンガは、昨日再確認したところ、奥まで続いていました。明治時代の地図によると、この場所はちょうど「崖および草生地」で、おそらくレンガの壁が連なっていたのではないでしょうか。
Commented by マフィンマン at 2007-04-09 00:00 x
rrbさん
ちょいご無沙汰でした。
京都迷宮案内、ぜひぜひ挑戦して下さいよ!
「荷風散策」では古地図と現代の地図を見比べたうえで現地を訪れますが、マンションや学校の敷地などになっていると、お手上げです。ちなみに、1~2枚目のすぐ近くに中央大学のキャンパスがあります。
Commented by マフィンマン at 2007-04-09 00:01 x
takuji-Fanさん
中年になって、大学生の文系サークルっぽい「文学散歩」をするなんて、思いもしませんでした。
でも、他の作家と異なり、荷風先生は路地が好きなので、おいらの好きな街撮りとかなりシンクロし、愉しいですよ。
しばらくは、「荷風が描いた街」を撮り続けようと思っています。
Commented by マフィンマン at 2007-04-09 00:01 x
nen_randirさん
カメラで切り取ると、こんな感じの風景が広がっているかと思われますが、実際にはマンションなどが建ち並ぶ、何の変哲もないフツーの東京の街です(当たり前ですね)。
でも、初めて訪れた際は、ホント、昭和どころか明治・大正時代にまで戻ったような、実に不思議な感覚でした。大空襲があったにもかかわらず、寺社は昔も今も変わりません。
Commented by Rambler5439 at 2007-04-09 23:12 x
本日(4/9)の午後、さっそく出撃してまいりました・・・が、下見板張りの家の前面道路に牛のようなおばさんが箒を片手に陣取っておりました。境内で時間をつぶしたのち再チャレンジしたのですが、今度は近所のヤギのようなおじさんと長談義のご様子。そのうち雨がパラついてきたので、一度もシャッターを切ることなく後楽園駅方面への転進を余儀なくされました。しかし、途中、小石川2丁目でいい雰囲気の小径を見つけることができました。雨のため撮影できませんでしたが、近いうちに復讐戦を敢行する予定です。小石川にのめり込みそうな予感がしています。取り急ぎ、業務日報のみ。
Commented by マフィンマン at 2007-04-10 21:29 x
Rambler5439さん
素晴らしいフットワークですね! 陋巷と言える一角は、牛天神の石段の左横のみなので、分かりやすかったかと思います。
でも、そうですか、牛さんにヤギさんでしたか……。とは言え、あの一角が現役ということが証明されたわけですね。
このレンガ、草をかき分けて確認すると、かなり大規模に積まれているのです。とても戦後のものとは思えないのですが……。
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