児童が亡くなったわけではありません。
にっちょく、です。
ここ檜原村立檜原小学校数馬(かずま)分校では、16年前の1999年に閉校したまま時が止まっています。
東京都内です。
最寄り駅は、JR五日市線の終点・武蔵五日市駅。
都心からだと遠いぞ。
島を除くと都内では唯一の「村」へは、1時間に1本あるかないかの路線バスに乗る。
延々1時間も揺られ、ようやく目的地の数馬に着いた。
涼やかなせせらぎが聞こえる。
やがて多摩川に合流する北秋川がバス停の下の渓谷を流れているのだ。
さあ、歩こう。
街道を少し下ると、入口があった。
正式には「数馬分校記念館」という。
鬱蒼とした坂を登っていく。
子供たちの通学路だったんだね。
都心より涼しくて、気持ちいい。ここでも川音が聞こえる。
北秋川に流れ込む湧き水だ。
着いた。
向こうにサッカーのゴールが見える。
こんにちは、分校。
開校は明治7(1874)年。
この校舎に改築されたのは昭和34(1959)年だから、半世紀以上も前の建物なのだ。
こちらは、校庭の隅から撮った1枚。
鉄棒も滑り台も、閉校した当時のまま残されている。
サッカーゴールの後ろの綱登り、すごい高さだね。
地元の人の手作りだそうだ。
玄関からおじゃまします。
下駄箱も、長靴も当時のまま。
長靴は近くで農作業学習の時に使ったそうだ。
ではでは、校舎の中をじっくりと見学させてもらいます=次回につづく。
わたしが書いた
『東京街角 お地蔵・稲荷・石塔めぐり』では、都心部にたたずむ地蔵や狐像を、お守りする人々と共に写真で紹介しています。
よろしかったら、お手元に1冊!