国道17号の街を数年ぶりに再訪した。
左側に見える。
廃墟の店々に紅葉が始まった。
何年か前に比べ、荒廃がさらに進んでいる。
近づいてみると――、
店の中も草々に覆われ、ガラスを破らんばかり。
しかも、いつ頃のものなのか、枯れ葉と2層になってしまっている。
美容室。
扉はもはや完全に閉まらないようだ。
公衆電話は不通だろうか。
ひょっとしたら、行ったこともない異国につながり、聞いたこともない言葉が受話器から流れるかもな。
隣は化粧品店。
いつのものなのだろう。
ガラス越しに見ると、店の中は商品であふれている。
さようなら。
わたしが書いた
『東京街角 お地蔵・稲荷・石塔めぐり』では、都心部にたたずむ地蔵や狐像を、お守りする人々と共に写真で紹介しています。
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