千葉・いすみ  海辺の地蔵堂

享保年間(1716~36)の流行り神仏の一つ、「岩船地蔵」が、ここ千葉県いすみ市の岩船地区にあると聞いて、出かけました。
当時、栃木の岩船山をスタートした人々が「練り」を仕立てて新潟や埼玉、山梨などを次々とリレー方式で村送りし、その先々で記念に建てられたという岩船地蔵。
千葉には三浦半島から海路渡ってきたそうだ=『歴史探索の方法 岩船地蔵を追って』(福田アジオ)から。

最寄りは、JR外房線・浪花(なみはな)駅。 無人駅です。
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駅から歩くこと約2.7キロ。
途中、「これぞニッポン」的な風景に出合う(実際には耕作放棄地も少なくない)。
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好いね、隧道(ずいどう=トンネル)
勝浦もそうだが、外房は隧道が多い。
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ほら、ここなんて素掘りだよ。
山をそのままくり抜いてる。
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こちらはもっとスゴい。
素掘りの隧道の先に民家がある。
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今度は、路傍のちょっと高いところに庚申塔。
それにしても、見知らぬ土地の2.7キロは長いね。
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ようやく漁港に出た。 岩船地蔵はすぐ近くのはずだ。
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向こうに、それらしき屋根が見える。 行ってみよう。
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お、これが岩船地蔵なのか?!
うしろは便所だ。 それも有料。
「管理費として一回に付き二〇円頂きます」と書かれている。 赤いのが料金箱ね。
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本物の岩船地蔵は、あの赤いお堂に安置されている。
が、残念なことに、8月の祭礼時以外は本尊を拝顔できないそうだ。 無念!
また、縁起を書いた案内板によると、地蔵は木造で、室町期の作という。
ん? 享保年間じゃないの?
案内板には、栃木や新潟と並ぶ「日本三岩船地蔵」の一つ、とあるのだが……。
※前掲『歴史探索の方法』は、ここの岩船地蔵について詳述していない。
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こちらは、お堂の横に建つ(岩船地蔵ではない)地蔵。
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合点がいかぬまま裏手に回ると、堤防の内側に巨岩、そしてその上に木が。
シュールな風景だ。
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階段を下りると、お、アキちゃん、久しぶり。
そういえば、隣の御宿町は海女(あま)で有名だ。
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岩船地蔵の真相も分からず、ご本尊も拝めなかったが、海辺に建つ真っ赤なお堂は好い。
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さて、海岸沿いを歩くと、絶壁の下に出た。
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うわっ、岩壁が崩落している。
地蔵を見た後なので、賽(さい)の河原をイメージしてしまうよ。
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わたしが書いた『東京街角 お地蔵・稲荷・石塔めぐり』では、都心部にたたずむ地蔵や狐像を、お守りする人々と共に写真で紹介しています。
よろしかったら、お手元に1冊!
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by muffin-man | 2014-05-12 23:24 | おまけ
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